Shopify でのし・ラッピングを
受け付ける方法
お中元、お歳暮、内祝い。日本の店では、贈り物の注文が売上の大きな部分を占めます。 ところが Shopify の標準には、のしを指定する欄がありません。 アプリを入れる前に、どんな受け方があり、何を聞けばよいかをまとめました。
まず、どの方法を使うか
のし・ラッピングを受け付ける方法は、大きく3つあります。
| 方法 | 費用 | 向いている店 |
|---|---|---|
| 1. 注文の備考欄で聞く | 0円 | 贈り物の注文が年に数件。都度メールで確かめられる |
| 2. のし・ギフトのアプリを入れる | 月額(例: 月 $9.90 ほど) | いまのテーマを替えたくない。設定の手間をかけたくない |
| 3. のしを持っているテーマを使う | テーマの代金だけ(月額なし) | これから店を作る、またはテーマを替えてもよい。贈り物の注文が多い |
どれを選んでも、聞くべきことは同じです。先に「何を聞くか」を決めておくと、方法の良し悪しも見えてきます。
Shopify の標準でできること、できないこと
- のし・包装を選ぶ欄はありません。商品ページにもカートにも、標準では出ません。
- 注文を確定する画面(チェックアウト)には、テーマから欄を足せません。のしもお届け希望日も、その前の商品ページかカートで聞くことになります。
- 使えるのは注文メモ(備考欄)です。ただ、自由に書いてもらう形だと、どの商品に掛けるのか、外のしか内のしか、名入れの漢字は合っているか、を後からメールで聞き直すことになりがちです。
何を聞けばよいか(のしの基本)
外のしか、内のしか
包装紙の外にのし紙を掛けるのが「外のし」、包装紙の内側(品物に直接)に掛けて包むのが「内のし」です。 手渡しで贈り主をはっきり見せたいなら外のし、配送で送る内祝いなどでは控えめな内のしがよく選ばれます。 若いお客様ほど違いを知らず、ここで迷って購入をやめることがあるので、選ぶ欄のそばに短い説明か図を置くと親切です。
表書きと、それに合う水引
表書きを選んでもらえば、水引の形はほぼ決まります。表書きの選択肢は、店で扱う用途に絞って並べます。
| 表書きの例 | 水引 | 意味 |
|---|---|---|
| 御祝・内祝・御礼・御中元・御歳暮・御年賀 | 紅白の蝶結び | 何度あってもよいお祝い・お礼。ほどいて結び直せる結び方 |
| 寿・御結婚御祝・快気祝 | 紅白の結び切り | 一度きりであってほしいこと |
| 志・御霊前・御仏前・御供 | 黒白の結び切り(地域により黄白) | 弔事。のし(右上の飾り)を付けない |
名入れ
水引の下に入れる贈り主の名前です。連名のときは右から目上の順に並べるのが一般的なので、「山田・佐藤」のように区切って入れてもらうと、並べ方を確かめやすくなります。 内祝いでは、名字だけ、あるいは子どもの名前を入れることもあります。
包装・メッセージカード・金額
- 包装紙——選べる種類を並べます。季節の包装紙があるなら、ここに出します。
- メッセージカード——文字数の上限を決めておくと、カードに収まらない長文を防げます。
- 明細に金額を載せない——贈り先に直接送るときに必要です。忘れやすいので、選べるようにしておきます。
聞き漏れと掛け間違いを減らす、受け方のコツ
- 商品ごとに聞く。カート全体に1つのメモだと、2つの品物を別々の方に贈るとき、どちらにどののしかが分かりません。Shopify では、商品ごとの指定は「ラインアイテムのプロパティ」という仕組みで注文に残せます。注文の詳細で、商品名のすぐ下に表示されます。
- 使わない項目は注文に残さない。贈り物にしない注文に「表書き:(空欄)」のような行が並ぶと、受注のたびに読み飛ばすことになります。贈り物にすると選んだときだけ送るようにします。
- 選んだとおりの見本を見せる。表書きと名入れを選ぶたびにのし紙の見本が変われば、お客様は注文の前に「これで合っている」と確かめられます。「これで合っていますか」という問い合わせと、作り直しが減ります。
- 包装の料金は、別の商品にする。ラインアイテムのプロパティは指定を残すだけで、値段は変えられません。有料の包装にするなら「ギフト包装(330円)」のような商品を作り、一緒にカートに入れてもらいます。
- 送らないものには出さない。体験の参加券やダウンロード商品に、のしの欄は要りません。タグなどで出し分けられると、迷わせずに済みます。
お届け希望日も、同じところでつまずく
贈り物には「この日に届けたい」が付きものです。お届け希望日と時間帯も、Shopify の標準には欄がなく、チェックアウトにはテーマから足せません。 こちらはカートで聞くのが一般的で、注文の詳細の「追加の詳細」に残ります。
- 最短で届けられる日を、先に見せる。発送までにかかる日数、店の定休日、日本の祝日を数えて「最短のお届け日は◯月◯日です」と出せば、受けられない日を指定されて電話で謝ることがなくなります。
- 毎年休む期間を決めておく。年末年始や夏季休業のように毎年くり返す休みは、一度入れれば毎年効く形にしておくと、更新を忘れません。
- 送らない注文では聞かない。参加券やダウンロードだけの注文で、お届け希望日を聞く必要はありません。
アプリとテーマ、どちらにするか
のし・ギフトのアプリ(例: All in gift、月 $9.90)とお届け日のアプリ(例: 配送日時指定.amp、月 $9.80)を両方入れると、月20ドルほど、1年で3万5千円前後になります(1ドル150円・2026年9月時点の料金)。 いまのテーマが気に入っていて替えたくないなら、アプリが早道です。
これから店を作るか、テーマを替えてもよいなら、のしとお届け日を最初から持っているテーマを選ぶと月額がかかりません。 ただし、どの方法でも表書きの選択肢・包装紙・定休日は、店ごとに入れる必要があります。「入れただけで終わり」にはならないので、試せるものは試してから決めてください。
MUTO LAB の Shopify テーマ
この記事の画面は、MUTO LAB の Shopify テーマ KINARI のものです。 のし紙の見本つきの「贈り物にする」(外のし・内のし、表書き、名入れ、包装紙、メッセージカード、明細に金額を載せない)と、祝日と定休日を数えるお届け希望日を、アプリなしで持っています。 和菓子(AN)、花(KOCHO)、キャンドル(TOMOSHI)など、業種に合わせた版もあります。